誰も得しない日本史

誰も得しません

鬼殺隊のランク 英語系日本史講師が鬼滅の刃を語るとこうなる 第2巻の1

今日は鬼滅の刃「DEMON SLAYER」の第2巻です。

 

Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba, Vol. 2: It Was You (English Edition)

Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba, Vol. 2: It Was You (English Edition)

  • 作者:Koyoharu Gotouge
  • 出版社/メーカー: VIZ Media: SHONEN JUMP
  • 発売日: 2018/09/04
  • メディア: Kindle
 

 

 

We will take your measurements and then engrave your rank.

体の寸法を測り その後は階級を刻ませていただきます

 

最終選別に合格した炭治郎たちは、鬼殺隊には十段階の階級があることを知らされます。

その階級とは、上位のから順に、

 

甲(きのえ)

乙(きのと)

丙(ひのえ)

丁(ひのと)

戊(つちのえ)

己(つちのと)

庚(かのえ)

辛(かのと)

壬(みずのえ)

癸(みずのと)

 

です。

 

甲乙丙丁……、なんとなく聞いたことがある人も多いかと思います。契約書とかで。

音読みすれば、つまり中国語では、「こう・おつ・へい・てい・ぼ・き・こう・しん・じん・き」です。

これらを合わせて「十干(じっかん)」といいます。

 

日本では、この十干を、陰陽五行説の「木火土金水(もっかどごんすい)」(=五行)にあてはめました。

甲と乙が、木に当てはまり、

丙と丁が、火に当てはまり、

戊と己が、土に当てはまり、

庚と辛が、金に当てはまり、

壬と癸が、水に当てはまるというわけです。

 

そんで、木に当てはまる2つ(甲・乙)を、それぞれ、兄(=陽)と弟(=陰)としました。木の場合、甲が兄で、乙が弟というわけです。

ここで、「兄」と「弟」の和訓を思い出してみましょう。

このシリーズのパート4で紹介した、上司のバカ息子の「中大兄皇子は何と読みましたか。「なかのおおのおおじ」ですね。

「兄」は「え」と読むんです。

弟は……ちょっと有名な人が思い浮かびません。ヤマトタケルの妃の「弟橘媛」はどうでしょう。……知りませんよね。このひとは「おとたちばなひめ」と読みます。

「弟」は「おと」と読みます。

 

daremotokushinai.onestep-mugi3.com

 

 

というわけで、

甲は、「木の兄」→「きのえ」となり、

乙は、「木の弟」→「きの(お)と」となるのです。

同じように、丙は「火の兄」→「ひのえ」……と続きます。

そして、その最後が「癸」、「水の弟」で「みずの(お)と」です。炭治郎たちは、この最後の癸(水の弟)からのスタートとなるのです。

   

Huh? Crow? But this... ...is a sparrow.

え? 鴉? これ 雀じゃね

 

階級が決まったら、さらに最終選別合格者に鎹鴉(かすがいがらす)という、カラスのメッセンジャーが支給されました。
ところがなぜか、金髪の合格者にだけは、カラスじゃなくて、スズメが支給されました。
スズメ、可愛いですよね。とくに冬場のまるまるとしたヤツはたまりませんね。
かの『枕草子』でも、清少納言が、
 
心ときめきするもの 雀の子飼(第26段)
(心がどきどきするもの 雀の子を飼うこと)
 
とか、
 
うつくしきもの 雀の子の、ねず鳴きするにをどり来る(第151段)
(かわいらしいもの 雀の子が、(人間が)ネズミの鳴き声をまねすると飛び跳ねてやってくること)
 
とか言っています。スズメもふもふ、もーたまらん♡というのは、今も昔も同じなんです。たぶん、22世紀の人類も、ドラえもんとか製造しながら、スズメたまらん♡とか言い続けるんでしょう
 
 
 
 
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